STORY
あらすじ
かつて将来を嘱望されたF1ドライバー、ソニー・ヘイズ。30年ぶりにF1の世界へ戻った彼は、存続の危機にあるチームと若きドライバーのため、再び最高峰のレースへ挑む。
F1 THE MOVIE
速さも、スターの輝きも、映画館の興奮も。僕が映画に求めるものが全部あった。
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STORY
かつて将来を嘱望されたF1ドライバー、ソニー・ヘイズ。30年ぶりにF1の世界へ戻った彼は、存続の危機にあるチームと若きドライバーのため、再び最高峰のレースへ挑む。
MOVIE PROFILE
ZAURUS REVIEW
僕にとっての2025年劇場公開作品ランキング第1位。ストーリーの粗を忘れてしまうほどの大興奮で、そのまま清々しく映画館を出られるタイプの作品でした。僕が映画に求めるものが全部詰まっていたと思います。🦖👏✨
相手をおちょくるような笑みを浮かべ、普段はヘラヘラしている。でも人目につかないところでは誰より努力し、チーム全体がうまくいくように考えている。ソニーはそんな男です。そして、それをブラッド・ピットが演じている。もうこの時点で作品の大勝ちは決まっているようなもの。映画業界で築いてきたブラピの圧倒的な存在感と立ち位置があって、初めて成立するキャラクターだと思います。
ハンス・ジマーのテンポのいい音楽に乗せたストイックなルーティン、ラスベガスでカードを手にする姿。ブラピ好きにはたまらない場面の連続でした。『オーシャンズ』シリーズの軽やかさまで持ち込みながら、サーキットでは肉体派の現代アクションスターとして輝いている。
レース自体の迫力がありすぎて忘れそうになりますが、俳優たちは実際にマシンを運転しています。それでも「俳優がここまでやりました」という宣伝だけに頼らず、まず劇中の興奮として成立させているのがいい。超絶スタントそのものを前面に出す近年のトム・クルーズ作品とは、スターの輝かせ方が少し違って見えました。
一方で、ストーリーの弱さは否めません。大きく気になったのは、ソニーとジョシュアの関係性の変化、そして終盤のソニーの古傷と後遺症です。
ソニーとジョシュアは、もっと早く歩み寄ってもよかったように見えます。二人の関係が改善すると、あとはレースの勝敗しか話を広げにくい。そのためジョシュアの更生を後ろへ引っ張り、仲直りした途端に企業買収の話を前へ出したように感じました。結果として、僕がジョシュアにイラつく時間だけが増えてしまった。
古傷と後遺症も、通常なら「ソニーが限界を迎え、チームの優勝を優先してジョシュアの支援へ回る」という結末につながりそうな設定です。そこまでしないなら、なぜこの設定を入れたのか。ロジックだけで見れば、力で押し切ったと言われても仕方がないと思います。
ただし、ここが本作に対する僕の一番複雑で、一番好きな部分です。辻褄を合わせるためにソニーの勝利を止め、ジョシュアへ主役を譲る展開を本当に観たかったのか。全然そんなことはない。ブラピがぶっちぎりの無双でフィニッシュする。その気持ちよさを妨げてまで脚本を整えられたら、それはそれで僕は怒っていたと思います。だったら最初から後遺症の設定を入れるなよ、という話ではあるんですけど。笑
欠点を直した“正しい映画”より、欠点ごとアクセルを踏み抜く今の映画が好き。『F1/エフワン』は、そんな自分の映画の好みをはっきり見せてくれました。
ベテランレーサーとルーキーの師弟関係、周囲の声を雑音と言い切り、レースをすること自体を幸福と捉える主人公。このあたりは数あるレース映画の中でも『ドリヴン』に近い。乱暴に言えば、本作の良い部分が全部失敗したら『ドリヴン』になるようなイメージです。スタローン、ごめん。🙏
ジョセフ・コシンスキーは『トップガン マーヴェリック』に続いて、ベテランスターを肉体派の現代アクションスターとして再定義しました。トニー・スコットの再来とも言われますが、僕には『96時間』のリーアム・ニーソンらを再定義したピエール・モレルに近い属性も感じられます。作品の格はだいぶ違いますけど。笑
車の免許すら持っていないほどレースに興味のなかった僕が、本作の前後で過去の有名レース映画を一気に観ました。再上映のたびに映画館へ行きたい。できればまたIMAXや4DXで観たい。本作ほど4DXが似合う映画もなかなかない。
後半かなり指摘しましたが、それでも圧倒的に「好き」が勝つ作品です。ブラピさいこー!🦖🚗✨
この映画、今夜観てみる?